9時間睡眠

9時間くらい寝ていないと日中に眠気に襲われる……という話はたぶんどっかで言ったんだけどもその延長線上の話。

とにかく9時間くらい寝ないと日中にすっげー眠くなる体質なので若干の危機感をここ数年持ち続けていた。自転車を漕いでいようと何しようと眠くなるのでいつか事故でも起こしそうだなという不安が若干あった。高校の時は「すいみんすいみんすいみんすいみんすいみんぶそく!!!!!」と歌を歌いながら自転車を漕いで登校して眠気を飛ばしていた。しかしそれでも眠気は飛ぶことはなく、概ね部活と勉強と眠気と戦うような高校時代を過ごした。中2くらいまでは21時に寝て6時に起きるという超健康な生活を送っていたので、深夜帯のアニメを全く知らず人と人の話を繋ぎ合わせて内容を把握する妙なオタクになるという弊害はあったものの眠くなる体質があることに全然気づかずにいられた。当時ある日珍しく夜更かしをした翌日、人に「夜更かししてみてん」という話をしたことがある。「それでいったい貴様は何時に寝たんだ?」と聞かれたので「22時半」と答えた時に相手が大層驚いていたのは今でも覚えている。当時の自分にとって22時半はド深夜だった。カルチャーショック。

そんなこんなで中学生の頃は9時間も寝ていると日中は全然平気だったため、授業中に眠たくなるという人の心理が全く分からずにいたし、ド正直な話、授業中に眠たくなる奴はみんなアホだと思っていた節すらある(最低……)。そしてそれまでに比べあんまり睡眠がとれなくなった中2以降、眠気とアホには何ら因果関係はなかったんだろうなということを知った。アホだなんて思ってすみませんでしたと思った。眠たくなるから眠いんだよこの野郎。


数年間「なんとかしてえよな~~~」とは思うものの色々あってのもあってなかなか0時を超すまでに寝るというのが難しく昼間から夕方にかけてよく眠気にやられていた。何とかしたいな、家に帰ってからそれなりに自由な時間を取りつつも日中は眠たくならないようにならねえかな、と思い続けたが体質は治んねえものだしと最近になってようやくある程度諦めがついた。諦めがついたので、最近ここ1ヶ月くらいは九時間まではいかなくとも八時間くらい寝られるように22時に寝るようにしてみた。

え~~~もう超快適。すげ~日中にばりばり動ける。

六時間くらいの睡眠で日中にばりばり動けて眠たくもならずにいられる人ってこんなに快適な世界に住んでたのか……やっぱり住んでる世界が違ってたんだ……と錯覚するくらいに快適だった。もう日を跨いで寝るのがこれから不可能になるんじゃないかというくらい快適。睡眠は一種の薬であると同時に毒でもあるんじゃねえかな。睡眠すごい。

しかし弊害もあって、家に帰って飯作って食って風呂入って翌日に向けた何かしらの準備~とかしていたら22時がすぐに来る。趣味(もっぱら創作)の時間が全くといっていいほど取れない。世の終わり。

何も進まねえし何も手がつかない。22時近くになると眠気がやって来て布団へ誘われ布団に入って三分くらいで寝てしまうようになってしまった。余暇はどこへいった。戻って来いよ。待ってるからさ。

『時は金なり』『時間は有限なものだ』『何かをしているとき、あなたは何かを捨てているのだ』。そんなありふれた言葉を色んな小説の中で見て来たけれど今ほどそれを痛感したことはこれまでなかった。自由なことをする余裕が全くなくなった!といえばさすがにそれは嘘になるけど、それでも以前よりも趣味に費やせる時間は明らかに減った。日中の快適さのために睡眠に時間を費やすようになった。この快適さは手放したくないけれど趣味の時間も普通に欲しい……。6時間睡眠くらいで快適に過ごせるなんて良いよなあ、なんて無い物ねだりをしてしまう。今日は明日の快適さを手放してこうして記事を書いている。

どうにかなってくれねえかなあ、眠気。