嫌いな人


※この記事はいいことの一つもない最悪な記事です。


すっげー嫌いな人がいたんだけどその人のことを徐々に忘れつつあるという話を書こうと思ったが、しかし人の悪口なんて書くもんじゃない!とかいう日本の古き良き(嫌味)道徳観が自分の中にもどうやらあって、書くかどうか悩んで二週間が過ぎた。

まあ書くんだけど。


忘れつつあるというのは、まあその人の名前が仮に「山園花子」だったとすると「あれ、あいつの名前って山……なんだっけ?山下?山村?……ああ、やまぞのだっけ、やまそのだっけ、曖昧だな」くらいの感じ。あんまり詳しくは書かないけども世間一般で言う青春真っ盛りくらいの時期に知り合った人。


自分の脳みそからその人の記憶の部分だけ絞り出して、その絞り出した脳汁を世界で一番最悪な方法でその人に飲ませたいくらいに嫌いだったんだけど今思うと何で嫌いになったのかよく思い出せないし、誰かほかの人が私がその人を嫌うように仕向けていたような気もするし、今となってはよく分からない。いじめられていたわけでもない……はずなのにね。傍から見たら逆恨みみたいな嫌い方なんだろうと思う。

LINEでブロックキメたのもその人が初めてだったような気もする(そして同時にその人がブロックした最後の人でもある)。とりあえず嫌いでした。

その人と会わなくなってからもなかなか忘れられないでいたし、事あるごとに自分の脳みそからその人の記憶だけどうにか絞り出せないかと、夜に布団の中で「あああ」となんだか苦しんでいた事もあった。


でも最近、ようやく忘れてきているらしい。あいつの身長どれくらいだったっけな。声も顔ももう不鮮明。私の知らないどっか遠くで勝手に不幸になってろ!さよなら山下だか山村だか山園だかいう奴。生涯二度と会いませんように。